今日は7月7日、七夕。
僕と梨華ちゃんは短冊に願い事を書いて、笹飾りをベランダに飾ることにした。
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僕<ん?ナニナニ... 『 もっとセクシーになれますように 』 、『 もっとイッパイ歌えますように 』 、『 もっとトークが面白くなりますように 』 ...って梨華ちゃん、何気に仕事がらみの願い事ばっかだね!?
( ^▽^)<え...そうかなぁ?
僕<ダメだよ、ダメ! もっと自分の感情のおもむくままに、赤裸々な願い事を書かないと!
( ^▽^)<え〜、じゃあ powa ちゃんは一体どんな願い事を書くのぉ?
僕<へっ?僕かい?!
( ^▽^)<うん。
僕<う〜ん...そうだなあ...( 考え中 )
( ^▽^)<( ワクワク... )
僕<( ! ) ん、思いついた!
( ^▽^)<わっ!ナニナニ!? ( ← そう言って短冊を僕の前に差し出す )
僕<えーとね、せ ・ か ・ い ・ せ ・ い ・ ふ...
( ^▽^)<ちょっと待ったぁー!
僕<へっ?
( ^▽^)<まさかとは思うけど、
『 世界征服 』 とか書こうとしてないよね?
僕<( ドキッ! ) ち、違う違う!ピッコロ大魔王じゃあるまいし!僕は、
『 世界がセーフティーでありますように 』 って書こうとしただけだって!ホント、ホント!
( ^▽^)<ふーーん...
僕<うーーん、願い事かぁ...こうやって改めて考えてみると結構難しいよなぁ...
( ^▽^)<がんばって♪
僕<...あ、そーだ!
( ^▽^)<えっ!ナニナニ!?
僕<あのね、よ ・ じ ・ げ ・ ん ・ ぽ ・ け...
( ^▽^)<ちょっと待ったぁー!
僕<へっ?
( ^▽^)<まさかとは思うけど、
『 四次元ポケットがほしい 』 とか書こうとしてないよね?
僕<( ドキッ! ) ち、違う違う!のび太君じゃあるまいし!僕は、
『 四次元空間とエアポケットの関連性について詳しく知りたい 』 って書こうとしただけだって!ホント、ホント!
( ^▽^)<ふーーん... ( ← ちょっと訝しげ )
僕<梨華ちゃん、僕のこと信用してる?
( ^▽^)<してる...けど...
僕<( ピンッ! ) あ、分かった分かった!
( ^▽^)<ナニナニ!?
僕<り ・ か ・ ち ・ ゃ ・ ん ・ の ・ お ・ ん...
( ^▽^)<ちょっと待ったぁー!
僕<へっ?
( ^▽^)<まさかとは思うけど、
『 梨華ちゃんのオンチが直りますように 』 とか書こうとしてないよね?
僕<( ドキッ! ) ち、違う違う!つんくP じゃあるまいし!僕は、
『 梨華ちゃんの女らしさに、より一層の磨きがかかりますように 』 って書こうとしただけだって!ホント、ホント! ( 今日の梨華ちゃん、なんかスルドイな.. )
( ^▽^)<ふーーん... ( ← かなり訝しげ )
僕<うーーん...どうしよっかなぁ...
( ^▽^)<powa ちゃんが一番大切にしたいもの、それを素直に書いてみればいいんじゃないかな?
僕<一番大切にしたいもの?
( ^▽^)<うん。 ”これだけはどうしても譲りたくない、失いたくない” っていうものだとか...
僕<『 一番大切にしたいもの 』 ...か...
( ^▽^)<うん。
僕<............
( ^▽^)<どう?なんかヒントになった?
僕<...ん...そうだね、何だか書けそうな気がするよ。
( ^▽^)<うん!自分に素直になることが大事だよ!
僕<( サラサラサラ... ) ( ← サラサラと願い事を書く僕 )
( ^▽^)<...ねえ、何て書いたの?
僕<ん?!ま、いいじゃん別に!さ、梨華ちゃん、そんなことよりも早く飾り付けしちゃおうよ!
( ^▽^)<何よぉー、教えてくれたっていいじゃない!ほら、見せて見せて... ( ← そう言って僕の短冊を奪おうとする梨華ちゃん )
僕<ダ...ダメだったらー! ( ← 梨華ちゃんに奪われまいと、短冊を上の方に掲げる僕 )
( ^▽^)<よーーしっ!こうなったら実力行使だぁ!コチョコチョコチョ... ( ← 僕のわき腹を突然くすぐり始める梨華ちゃん )
僕<アハハハハハ...や、やめ...くすぐったいよ梨華ちゃん!
( ^▽^)<教えてくれたらやめてあげる!さ、どうする!?
僕<グググ..意地でも言わない...( ← 弱点のわき腹を攻められ、徐々に力が抜けていく僕 )
( ^▽^)<おや〜?大丈夫なのかなぁ〜?次はいよいよ、レベル5ですよぉ〜! ( ← そう言ってくすぐる手の速度を速める梨華ちゃん )
僕<ワヒャヒャヒャヒャヒャ...や、やめ......
《 ハラリ 》 ( ← 音も無く床の上に落ちる短冊 )
( ^▽^)<よっしゃ!チェックメイト! ( ← ガッツポーズ! )
僕<ひ...卑怯者ぉ〜〜... ( ← 床に崩れ落ちる僕 )
(▽^ )<よーし、みちゃうんだもーん!えーと、なになに... ( ← そう言って床の上に落ちた短冊を拾い上げる梨華ちゃん )
梨華ちゃんがあんまり頑張りすぎて、体を壊したりしませんように
(▽^ )<!!!
僕<...梨華ちゃん...見ちゃった?
( )<......... ( ← こちら側に背中を向けたまま、立ち尽くす梨華ちゃん )
僕<梨華ちゃん?
( )ゞ<( ゴシゴシゴシっ! )
僕<ど、どうした、梨華ちゃん?
( T▽T)彡<( クルリッ! ) 全くもう!字が汚くって読めないよ powa ちゃん!
僕<( ホッ ) あ、やっぱり?でもまあ、せっかく書いたんだしそのまま飾ることにするよ。こういうのは、そう願う気持ちこそが大切なんだからね。
( ^▽^)<(
クスン ) ...うん...そうだね。
僕<それじゃあ最後に、僕の書いた短冊を飾ってと...
( ^▽^)<あ、じゃあ梨華が、揺れないように根元の部分をしっかり押さえておくね。
僕<ありがとう、梨華ちゃん...んっ...と、これでよしと!さ、ベランダに飾ろうか!?( ← そう言って、鼻歌交じりにベランダへと向かう僕 )
( ^▽^)<うんっ!!
僕<
♪こ〜われっなーい あーいがー...
( ^▽^)<( ジーーッ ) ( ← 離れてゆく背中をジッと見つめる梨華ちゃん )
僕<
♪ちーきゅうじょ だーれにも...
( ^▽^)<( ポツリ ) ...ありがとね... powa ちゃん...
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